アルバイト・パート 採用・育成入門
中原淳先生の著書はすごく読みやすい。
今回は、”少子高齢化社会”のあおりを受けて、アルバイト人材不足、だけでなく、人材不足に陥りつつある企業にとって何が必要なのか?という問題意識を据えて読んでみた次第である。
結論的には、アルバイトも社員も関係ない。
如何に、定着するような仕組みをつくるのかが大事。
”定着するための条件”、を、膨大な調査の結果をもとにこの本には記載してある。
アルバイト・パート[採用・育成]入門―――「人手不足」を解消し、最高の職場をつくる
- 作者: 中原淳,パーソルグループ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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上記の、”定着するための条件”を私個人の表現で記載すると、
1.「やりがい」
2.「それぞれの立場や価値観にあった給与」
3.「フォロー体制や職場の雰囲気など環境面」
この3つがバランスよく満たされていないと、人は
不安を感じたり、より良い条件の部分が無いか、という気持ちになる。
給与や環境面に関しては、様々な施策を検討して実行すると、
目に見える形に、比較的すぐ反映することが多いのではと考える。
どんなことを具体的に実行するか、別途列挙してみるべし。
蛇足だが、シニア人材をどう活かすか、であるとか、
”現役店長3名による覆面座談会”といった、よりわかりやすいメッセージ部分もあるので、楽しめる。
ほんとにほんとに最後だが、ああいいな、と思ったのは、
「辞めさせないしくみが大事だ」という内容を、パーソル総合研究所 代表取締役社長の渋谷和久氏が、(求人広告事業を行っているのもかかわらず)あえて出したのは、「採用」のみに関わるだけでなく、人材の定着・育成にも貢献していきたい、という想いがあるからだ。という、あとがきの内容である。
やはり、人を大事にできるように自分も精進したい。
以上。