funkasticsym567’s diary

書評中心に雑感を記載します。自分のアウトプット実験場の一つです。

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか? 宮古環 著(秀和システム)

皆さんは、資料作成にあたって、上長からのレビューに頭が崩壊するようなことがなかったでしょうか。

思考停止状態になるぐらいになぜなぜをされて何も答えられなかったり、

内容に対する指摘の前に、資料の体裁に対しての指摘でレビュー予定時間を超過してしまい、他の打合せに上長が行くことになってしまい、この時間は一体なんだったのか、と感じた、というような経験をしたことはありますでしょうか?

 

私はあります。まあ今でこそ大きく空振りは無くなりましたが、(ファールを打ってることは時々あります(笑)) 成果物をどれだけ汎用的に他のメンバーにも使ってもらえるか、お客様に利用頂く資料(フローやマニュアルなど)を本当に誰でもわかる視点で記載して伝える、メンテナンスすることができるにはどうしたらいいのか、といった問題意識は最近高まるばかりです。

現場では最近試行錯誤していますが、インプットもせねば、という想いでこちらの書籍を手に取ってみました。

 

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?

 

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1.時代の流れとして、「書く」ことが必要な環境になっている

2.成果物のイメージをそろえることが肝要

3.”まだそんな「仕様書」を書いているんですか”と言われぬための自己研鑽

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1.時代の流れとして、「書く」ことが必要な環境になっている

IT業界でも、工事完成基準から工事進行基準へ、ということで、2009年4月から工事進行基準が施行され、進捗率によった費用計上が、受託開発でも必要となってきています。

基本的なことではありますが、以下のようなことが無いように、「書く」ことを意識するようにせなあかんと、改めて感じました。

・ 明確な成果物を合意した証拠がない

・ 作業の指示の証拠もない

・ 指示を守った証拠もない

・ 作業の結果を確認する指標もない

 

※ ただし、BPO業界に身を置く立場としては、”成果物”(納品物)を契約上どう取り扱うか、については微妙なところだと感じているので、別途何かの折に書いてみようと思います。(単純に、準委任契約で労働力だけを提供すると書くだけだと、成果物の納品の義務は無い、と言い切れるのか、などなど)

 

 

2.成果物のイメージをそろえることが肝要

お客様にどんな資料を提出するのかすり合わせるためのコミュニケーションは当然ですが、その資料を、社内メンバーにどのようなプロセスで作成するか、どういう視点で作成するか、誰がレビューして承認するか、などといった点が意外とパワーのいる部分なように感じました。

・ お互いに限られた時間で、どれだけ効率的に実施できるか。
・ 同時に育成をしたいが、どれだけ指摘すべきか、任せるべきか。
・ スケジュール管理をどうするか


など、内外でイメージをそろえるためのタスクや視点は整理した状態で臨みたいものです。


3.”まだそんな「仕様書」を書いているんですか”と言われぬための自己研鑽

 

これは以下の2点に尽きると感じました。

・ 文章力、文書力を鍛えること

・ メンテナンスを前提とした構成で作成すること

メンテナンスを前提とした構成、については、複数名で議論しながら作り上げることなど、多数の視点を元に実施した方がよさそうですが、さまざまな資料フォーマットに触れることが大切だと感じます。

現在は、ネット上に優れた形式の資料はあふれています。
いくらでも勉強したければし続けることが可能です。

並行して、文章力を鍛えることも、ブログを書くこと、良書を読むこと、セミナーを受けること、コーチについてもらう、等々多くの方法があるように思われます。

自分自身の表現、文章力がすべてではないんだ!ということに改めて気づき、果たして仕様書を作成する際の文章力について、後進に指摘が可能な程度なのか、疑問がわいてきました。(恥ずかしながら、今までの現場ではこうしていたから、だとか、こう表現している資料を見ていた、というかそれが好みだから、などといったことしか言えないのではないか?というポイントもあることに気づいた次第です)

 

まずはブログを100記事書いて、分析しようと思います。

また、誰かにフィードバックをもらおうと思います。

 

 

まだまだ、お客様にも本当に有用な、誰でも読みやすく、メンテナンスしやすい仕様書への道は続いています。

 

以上。

 

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?