母という病_子育て・家族に対する接し方について
少し間が空いたが、主題の内容についてエントリー。
なんというか、このタイトル、えっと思う方も多いのでは。
なんせ、この本、私の父親が、私の妻に対して「これ読んでみたらどう」と、
渡したものである。
つまり、私の妻は、義理の父親から手渡されたわけである。
我が父は、言葉の足りない昭和男子であるので、
読んでみたらどう?とふわっとした感じで手渡した模様。
ちょっと、それどうなの?って思うところもあるのだが(笑)
妻はいつの間にか、きちんと読んでいたということで、私も読んでみました。
内容は、ああなるほど、という感じです。
以下3点にわたり、自分なりの理解を記載します。
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◆1.母という病は、子どもの立場からのものと、母親自身からのもの2通りがある。
▼子どもの立場から
「母に認められたい」ため、「(いくらぞんざいに扱われても)母のために貢献しようとする」ことだったり、
「母からの愛を得たい」と思うがあまり、「倫理的に正しくないことに手を染めてしまったり、母のおそらく嫌がるであろうこともあえて起こしてしまう」ことなどがあげられる。
▼母親自身の立場から
母親自身が、幼少期~思春期までに、不安定な母親と接していたため、自身の子どもに対してうまく愛情表現ができない。
◆2.辛いことでもまずは受け止めることが大切。
特に、”(母だけに限らず)親を許せない”とか、”嫌い”など思う点があれど、その理由は結局は自分自身が親に認めてもらいたかったり、愛情を注いで欲しかったりなどが多い。
◆3.気づけば時間はかかれど治すことが可能。
自分自身の母という病の本質に気づけば(受け入れることができれば)、治して自分の息子や、逆に自分の親との関係を改善することは無理難題ではない。
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別に母親に対してだけではなく、広く人間関係に悩む人にも一つの切り口として、自己分析の後にどうアクションすることで人間関係の改善ができるかのヒントを与えてくれる本であるかと思う。
子育て・家族に対する接し方に悩むのであれば、
その理由はなぜか、なぜなぜをして深堀する意義は大きい。
自分でできないのであれば、ヘルマン・ヘッセがカール・ユングに治療を受けたように、第三者にカウンセリングをしてもらうのも一つである。
以上。