ザ・グーグルウェイ
- 作者: ベルナール・ジラール,三角和代,山下理恵子
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2009/04/27
- メディア: 単行本
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今朝、出社してPCを立ち上げ、
件の検索ページを開いた時に驚いた方は少なくないと思う。
「なんだこれ?さしものグーグルでもバグ発生か?」
なんてことは思わない。
本書を読んだ者にとってはニヤリとする出来事だろう。
グーグルの検索ページはロゴデザインをその日によって変化する。
例えば、ドラえもんの誕生日やガンジーの誕生日。
時にはUFOが飛んでいたり、話題に上げた今日においてはバーコード(もはやグーグルのロゴはそこにない!笑)だった。
普通、企業のロゴはその企業自体のイメージをつかさどり、そのデザインを見ればその企業だとわかるようにすることが当然で、安易にデザインを変更することはあまりない。
しかし、そこをうまく利用してちょっとした遊び心を演出するグーグルは素敵だ。
バーコードが特許登録された日で、検索ページのバーコードをリーダーで読むと、"Google"という文字が表示されるという。
(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/07/news074.html など数件のニュースが上がっている)
話が少しそれた。
Google は以下の4点で優れていた。(""はすべて51〜52pより抜粋)
1.無料検索:"〜〜他の者たちが売ろうとしていたものを無料で与えることで、グーグルはウェブの世界に大量に露出することになり、ブランドの知名度があがり、グーグルのホームページが参照されることが増えたのだ。"
2.アドセンス:"〜〜ページのコンテンツに目立たぬよう掲載され、関連する広告を自動的に届ける仕組みだ。訪問者がそのページに掲載されたグーグルの広告をクリックするたびに、サイトの所有者は支払いの一部を受け取る。〜〜"
3.無料ツール:"〜〜Gメールやグーグル・トークといったコミュニケーション・ツール、グーグル・カレンダーやグーグル・マップのように計画と予定のためのツール、〜〜"
4.偏在性:"最後に、グーグルはどこにでも存在することで到達範囲を広げていこうとしている。携帯電話やPDAに〜〜コンピュータに、さらには車まで〜〜"
この中でも、3.の無料ツールが生まれるしくみがおもしろい。
その仕組みの1つは以下。
●勤務時間の20%を自分で選んだ個人的プロジェクトにあてる。
3M社が上記のルールと同様の内容で、15%ルールを掲げていたが、これは離職率を下げる目的だった。
しかしグーグルでは、この20%ルールが単に離職率の低下だけでなく、従業員の絶え間なきイノベーションへの努力につながっている。
無料ツールのベータ版を利用するユーザーの意見と、こうした仕組みから集中して仕事を行う開発者たちにより無料ツールはどんどんアップグレードしていく。
グーグル社内では、どのプロジェクトが実際に発達し本格的に利用されていくか、結果を見て刺激しあうことにつながる。
その緊張感は想像もつかないが、以上の内容から現在まで成長を続けてきたグーグルのエッセンスの一部を味わえると思う。
興味をもたれたらぜひ一読してみてください。
ブルーオーシャン戦略を研究するなら是非とも。
Playing = Working ? What about you ?